日本橋中学校夢を叶える講演会 「面白く生きよう」 講師:薬師寺副執事長 大谷徹奘氏

2018.11.29

日本橋中学校にて行われた今年度の「夢を叶える講演会」、講師の大谷氏がボールとバットを持って登場すると、生徒さん達は一様にどよめいていました。冒頭から生徒さん達の心を掴む話術に、皆引き込まれていきました。

大谷氏にとって講演は、講師と参加者がお互いに命を削ること、だから壇上に上がらずに必ず同じ目線で、命を無駄にしない為に真剣に向き合うのだと、力を込めて語られる大谷氏の姿に、生徒さん達にも緊張感が走ったのではないでしょうか。

面倒という言葉を使ってはいけない、面とは顔、顔が倒れてしまうからだ、面を白く、顔を明るくするんだよ、という話に始まり、次々に生徒さんを前に呼び質問を投げかけるという型破りな講演内容に、生徒さん達は大笑いをしながらも気が抜けない時間を過ごされたと思います。

大谷氏自身が修行時代に3度も逃げ出すほど苦しい思いをしたこと、その時に仏様との対話の中で、今苦しいのは誰かのせいではなく自分自身で決めてきた結果であると気づかされたというお話、「花の咲かない寒い日は 下へ下へと根をのばせ ~」、これらのお言葉は多感な中学生にとって金言になったことでしょう。

個人的に、質疑応答の際に「知り合いの吉本興業の芸人さんは誰ですか?」という生徒さんの質問に対し、「それは俺の講演に何の関係もないから却下」と真剣な顔で断ったお姿が印象的でした。それだけ真摯に講演に臨んでいるのだと感じました。

講演終了後、校長室でお話されていた中で、こんなお話がありました。
「講演の依頼が増えてきた頃に、もう学校の講演は断ろうかと考えていた。その頃に講演をしたある中学校の生徒さんの感想文の中の、たった一文の感想文、『私の命を救ってくれてありがとう』
それを見て、私は学校での講演をやめてはいけない、と思うようになりました」

今回の講演でも、もしかすると大切な命を救ったのかもしれない、そう考えると、この「夢を叶える講演会」の後援は本当に意義のある奉仕活動であると感じました。次年度以降も、このような素晴らしい活動は継続していかなければならないと思える、私にとっても貴重な体験となりました。

記 : 大山 充史