秀山祭九月大歌舞伎

2018.09.21

9月13日、歌舞伎座で「秀山祭大歌舞伎(夜の部)」を総勢24名で観劇してまいりました。このような素晴らしい機会・お席を手配いただいた佐藤会長に御礼申し上げます。当日は、開演前の中村吉右衛門さんの楽屋にお邪魔して記念撮影を撮らせていただきました。

最初の演目は、
松寿操り三番叟(まつのことぶきあやつりさんばんそう)
三番叟の人形(松本幸四郎)が、後見(中村吉之丞)に操られて、五穀豊穣を願い、鈴を振り鳴らしながら大地に種を撒き、めでたく舞い納める様を表現した作品です。途中、操りの糸が絡むシーンでは、操り人形と後見の息がぴったりな様に大変感動しました。

二番目の演目は、
俊寛(しゅんかん) 鬼界ケ島の場 作:近松門左衛門
平治の乱に勝利した平家一門が権勢を誇っていた時代に、快く思わない後白河院や近臣たちは、俊寛(中村吉右衛門)の山荘で平家打倒の密議を重ねていましたが、これを平清盛に密告するものが現れ、俊寛らは南海の孤島、「鬼界ケ島」へ配流されてしまいまった。この場面から演目が始まりました。
配流されて3年の月日が経ち、俊寛らは山で採った硫黄を漁師に魚と換えて貰ったりしながら命を繋いでいました。そんなある日、一緒に配流された成経(尾上菊之助)と海女の千鳥(中村雀右衛門)の夫婦の盃事を行っていると都から大赦の知らせの船が島に着きます。その大赦に当初俊寛だけは許されなかったのですが、もう一つの大赦に備前まで戻る事を許された大赦があり、船に乗ろうとするのですが、人数が合わない為千鳥の乗船が許されず、俊寛が島に残ることを決意し上使を討ち果たし、船を名残り惜しく見送るという作品ですが、島に残る決心をしたのに船のあとを追ってしまう人間の弱さを最後に演出した近松、演技の吉右衛門は見事でした。7月の「私の履歴書」で、吉右衛門(74歳)さんは80歳で弁慶を演じたいと書かれています。是非観劇したいと思いました。

三番目の演目は、
新作歌舞伎 幽玄(ゆうげん)「羽衣」「石橋」「道成寺」 演出:坂東玉三郎
能楽の「羽衣」「石橋」「道成寺」の三作品に着想を得て、舞踏と太鼓芸能集団「鼓童」の演奏で構成された作品でした。能の動きを取り入れた静かな動き、牛の皮を用いた太鼓の響き、玉三郎の妖艶な舞。90分ほどの演目でしたが、時間が経つのを忘れ見入ってしまいました。
観劇は食事休憩をいれて4時間。とても贅沢な時間を過ごすことができました。ありがとうございました。