中村聡武君のイニシエーション・スピーチ

2018.05.25

皆様こんにちは。株式会社テンポプリモ・代表取締役の中村聡武と申します。銀座でクラシックの音楽事務所を経営しております。

私は1973年11月7日に、作曲家の父とヴァイオリン指導者の母のもと、東京都板橋区に生まれました。両親は音楽教室を経営しており、幼いころからヴァイオリンやピアノを習っていました。

小学校入学直前に埼玉県の旧大宮市に引っ越し、地元の小学校・中学校を経て、埼玉県立春日部高等学校に入学しました。ロータリークラブ入会に際して、この春日部高校OBの尾崎行隆さんが熱心に勧誘してくださり、また同じOBの岩田賢さんや大山充史さんもいらっしゃって、安心して入会することが出来ました。高校卒業後は早稲田大学に入学し、同時に早稲田大学交響楽団に入って、ヴァイオリンのパートを担当しました。ここでは大学3年次に、ドイツ、オーストリア、アメリカを廻る演奏旅行に参加する機会に恵まれました。

1996年に大学を卒業したのち、日本音楽著作権協会での3年の勤務を経て、どうしても海外に出たいという気持ちが強くなり、青年海外協力隊のボランティアに応募し、中東のシリア・アラブ共和国のダマスカスに着任しました。政府が運営する音楽学校で、約20名ほどの生徒たちに個人やグループでヴァイオリンの指導を行いました。また、在任中にシリア各地を廻るコンサートツアーも行ったのですが、各地のコンサートでは、大半が初めてとなるクラシックの音楽をシリアのお客様は真剣に耳を傾け、最後の演奏が終わると大きな拍手を下さり、感激の気持ちを表してくれた経験から、音楽は言葉や人種などあらゆる差異を乗り越えることのできる手段であることを身をもって体験しました。

最近のシリアは、戦争の悲惨なニュースが話題になることが多くたいへん悲しい思いをしておりますが、着任した2000年当時はたいへん治安がよく、また親日的で地元の人にたいへん親切にしていただきました。また、シリアの人たちは父や母、また老人を敬い、子供を深い愛情をもって育て、大家族で共に過ごす時間を何よりも大切にする人で、「日本人は裕福にはなったものの、多くのものを失ってしまったのではないか」と感じたものでした。日本とは異なるアラブやイスラムの習慣や文化に接し、たいへん刺激的で有意義な2年間を過ごすことが出来ました。

2002年に帰国してからは、音楽のマネージメントの仕事に関心を持ち、海外の演奏家を招聘してコンサートを行う会社に入社して7年ほど働きました。2009年に独立して株式会社テンポプリモを設立しました。世界各国から演奏家を招聘して、国内各地のコンサートホールで年間100~120回の公演を開催しております。世の中ではまだごくごく一部の人たちしかクラシック音楽の喜びを享受しておらず、これからもクラシック音楽の普及をライフワークにし、年を取って動けなくなるまで音楽の仕事に従事してまいりたいと思います。

近日中にも数多くの素晴らしいコンサートを開催しております。関心のある方はぜひ、株式会社テンポプリモのホームページwww.tempoprimo.co.jpをご覧いただき、コンサートにご来場いただければ有難く存じます。

最後となりましたが、皆様には今後ともぜひご指導賜りたくお願い申し上げますと共に、あらためて、本日はこのような機会をいただきましたことに感謝申し上げ、私のイニシエーション・スピーチを締めさせていただきます。ありがとうございました。